明日、海へ還る・・
海に故人様のご遺骨を散骨する、日本に深く根付いたお墓に納骨するという葬祭文化とは違った新しい故人の送り方に躊躇してしまうご遺族もいらっしゃると思います。
躊躇する理由の一つに「海洋散骨は問題ないのか?」ということがあると思います。
結論からいうと海洋散骨は行政も認めていて、厚生労働省が出したガイドラインに沿って散骨を行えば、法律に違反しないことはもとより、漁業者や観光業者とのトラブルを発生させることなく、静かに故人様のご遺骨を海に還してあげることができます。
このページでは、海洋散骨で懸念される問題点と注意点について、それぞれ行政解釈をもとに解説します。
心配される海洋散骨の問題点 海への散骨と法律
#DayDay で海洋散骨や樹木葬について取り上げているけど、大前提としてお墓に関する法律(墓地、埋葬等に関する法律)は存在するから、何処に建てても流してもいいわけじゃないんだよね。
その大前提や抑えはきちんと企画内で説明して欲しいと思う。一時期映画の影響で大問題になったんだから…!— おれんじ🐶📚☄️ (@ow2714101) May 1, 2023
一般的に心配されることは、法律と散骨の関係性ですよね。
まず厚生労働省が海洋散骨について公式HPでガイドラインを発表しています。
(ページ下部 「参考資料集(パンフレットなど)」に「散骨に関するガイドライン」があります)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123872.html
以上のように厚生労働省出したガイドラインに則って散骨を行えば、法律上の問題点は解決されます。
私たち北海道小樽クイック海洋散骨では、厚生労働省のガイドラインに完全に則って散骨を執り行っています。
以下の厚生労働省のガイドラインを分析していきます。
海への散骨の注意点 散骨の定義
厚生労働省のガイドラインによりますと、散骨とは「墓埋法に基づき適法に火葬された後、その焼骨を粉状に砕き、墓埋法が想定する埋蔵又は収蔵以外の方法で、陸地又は水面に散布し、又は投下する行為」と定義されています。
ポイントは法律に基づいて火葬したご遺骨を粉状に砕くこと、そして砕いたご遺骨を陸地か水面に散布又は投下することです。
なので、適切に火葬されたご遺骨を粉状に粉骨することが散骨の重要な要件です。
海への散骨の注意点 散骨を行う場所
厚生労働省のガイドラインによりますと、海洋散骨を行う場所は以下のように定義されています。
(2) 散骨を行う場所
散骨は、次のような場所で行うこと。
① 陸上の場合 あらかじめ特定した区域(河川及び湖沼を除く。)
② 海洋の場合 海岸から一定の距離以上離れた海域(地理条件、利用状況等の実情を踏まえ適切な距離を設定する。)
海に散骨を行う場合は「海岸から一定の距離以上離れた海域」と定められています。具体的な海岸からの距離は明示されていませんが、私たち北海道小樽クイック海洋散骨では小樽市の海岸から1海里(1.852キロ)以上離れた静かな海域で散骨を執り行っています。
海への散骨の注意点 ご遺骨の形状
厚生労働省のガイドラインによりますと、散骨する際のご遺骨の形状を以下のように定めています。
(3) 焼骨の形状
焼骨は、その形状を視認できないよう粉状に砕くこと。
火葬したご遺骨を骨とわからないくらいの粉状にすることが求められています。
私たち北海道小樽クイック海洋散骨では粉骨専用の機械で2ミリ程度の粉状にして散骨いたします。
海への散骨の注意点 関係者への配慮
厚生労働省のガイドラインによりますと、関係者への配慮について以下のように定めています。
(4) 関係者への配慮
散骨事業者は、散骨を行うに当たっては、地域住民、周辺の土地所有者、漁業者等の
関係者の利益、宗教感情等を害することのないよう、十分に配慮すること。
海へ散骨する場合には漁業者、旅客船、貨物船等の業者が関係者となります。
私たち北海道小樽クイック海洋散骨では、陸地から1海里以上離れ漁業者の漁場を避け、旅客船や貨物船等の航路外で散骨を実施します。
また特定の宗教様式に寄らずにシンプルながらも故人とご遺族への敬意をもって散骨を執り行います。
海への散骨の注意点 自然環境への配慮
厚生労働省のガイドラインによりますと、自然環境への配慮について以下のように定めています。
(5) 自然環境への配慮
散骨事業者は、散骨を行うに当たっては、プラスチック、ビニール等を原材料とする
副葬品等を投下するなど、自然環境に悪影響を及ぼすような行為は行わないこと。
私たち北海道小樽クイック海洋散骨では、散骨をする際に水溶性の袋に粉状にしたご遺骨をいれ、献花とともに袋ごと海にご遺骨を還します。水溶性の袋のため自然環境に悪影響を与えることはなく、周囲にご遺骨が飛び散ったりすることはありません。副葬品はないので自然環境に与える影響はボートの排気ガスとエンジンの冷却水以外にはありません。
海への散骨の問題点と注意点 まとめ
1 散骨を行う場所は陸地から1海里以上離れた海域
2 ご遺骨を粉状にする
3 漁業者がいたり旅客船業者の航路を避けて散骨を実施
4 自然環境に悪影響がないように水溶性の袋を使用
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私たち北海道小樽クイック海洋散骨では、法律を遵守し関係者様に最大限の配慮のうえ、厳粛に海洋散骨を執り行っています。
海洋散骨についてのお問合せは、ご気軽の「お問合せ」フォームに入力するか、以下のメールアドレスまでお送りください。
北海道小樽クイック海洋散骨 工藤智美 esahikamomejima@gmail.com
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